【若いうちから貯金するべき理由】科学的根拠とエンジニアの実体験

貯める力

みなさんこんにちは、テックマネーです。

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・社会人3年目(エンジニア)
・株式投資4年目(大学4年生から株式投資開始)
・趣味は筋トレ
・AI時代の貯金術を配信中(投資人口を増やしたい!!)

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僕は社会人3年目のエンジニアで、貯金は700万円ほどあります。

これは大学生の頃から投資を始めたことで『貯金が習慣』が身につき、20代の中でも貯金がある方に位置することができていると思っています。

実際に、20代の平均貯蓄額は56万円というデータもあり 1、貯蓄がない人も約4割いるのが現状です。

今回は若いうちから貯金を始めて、貯金がある程度ある僕が語る「貯金があることのメリット」について、科学的根拠を交えて解説しようと思います。

この読者の対象者は以下になります。

  1. なんとなく貯金はした方が良いと思っているが何もできていない人

  2. なんとなく将来が不安という方

貯金があることの3つの大きなメリット

貯金があることのメリットは、単にお金が増えるという物理的な側面だけではありません。むしろ、精神的な恩恵が大きいと僕は実感しています。ここでは、科学的な視点も交えながら、そのメリットを3つご紹介します。

 

1. 挑戦できる:お金が行動の心理的ハードルを下げる

貯金があると「やりたいこと」に挑戦しやすくなります。これは単なる気持ちの問題ではなく、心理学的にも裏付けがあります。

経済的余裕は不安を軽減し、行動力を高める

貯金があることで将来への不安が減り、ポジティブな心理状態を保ちやすくなります。経済的な余裕は「何かあっても大丈夫」という安心感を生み、新しい挑戦や自己投資への意欲を高めます。

キャリア選択においても、経済的な安定は大きな自由をもたらします 。給与だけでなく、本当にやりたい仕事や自己成長につながる環境を選びやすくなるのです。逆に貯蓄がないと、自己投資の機会を逃す「機会損失」につながる可能性も指摘されています 。例えば、スキルアップのための講座受講や資格取得には費用がかかりますが、これらは将来の収入増につながる重要な投資です 。

実際に僕は、貯金があるおかげで副業に挑戦できているし、新しいことにも気軽にチャレンジできる精神状態であると思います。

リスク許容度の上昇と挑戦への後押し

十分な貯蓄は、ある程度のリスクを取ることを許容する「リスク許容度」を高める効果があります 7。

起業や大きなキャリアチェンジなど、リスクを伴う挑戦には初期投資や一時的な収入減がつきものですが、貯蓄という経済的基盤があれば、そうしたリスクを現実的に受け入れ、挑戦への一歩を踏み出しやすくなります。特に、金融資産の保有は、失敗した場合のセーフティネットとして機能し、挑戦を後押しする可能性が研究で示唆されています

2. 精神が安定する:貯金とメンタルヘルスの関係

貯金があることで、精神的な安定が得られる――これは多くの人が実感していることですが、実際に科学的な根拠も存在します。

ストレスと経済的余裕の関係

経済的な問題は、精神的なストレスの大きな原因の一つです 3。ある調査では、世帯年収が高い女性であっても、貯蓄額が多い層の方がストレスレベルが低い傾向にあることが示されています 10。これは、貯蓄による経済的な安心感が、日々のストレスを軽減し、精神的な安定に寄与することを示唆しています。将来への漠然とした不安が和らぐことで、心に余裕が生まれるのです 3

脳のメモリーに余裕が生まれる

経済的なストレスは、脳の認知機能にも影響を与えることが分かっています。いわゆる「貧困の認知負荷」という概念があり、お金の心配事が頭の大部分を占めてしまうと、他のことを考えるための脳のワーキングメモリー(情報を一時的に記憶し処理する能力)が圧迫されてしまうのです 11。その結果、意思決定の質が低下したり、目先の利益に飛びつきやすくなったりする傾向があります。


逆に、貯金があり経済的な心配事が少ない状態では、このワーキングメモリーに余裕が生まれます。これにより、複雑な情報を処理したり、長期的な視点で物事を考えたり、他者に対してより寛容に対応したりすることが容易になると考えられます。日々の意思決定の質が向上し、人への対応もおおらかになりやすいというのは、この脳のリソースが有効活用できるためと言えるでしょう。

貯蓄と幸福度の関連性

所得がある一定水準を超えると幸福度との相関が薄れるのに対し、貯蓄額の増加は、ある程度までは幸福度の上昇と関連がある可能性が研究で示唆されています 13。

お金が全てではありませんが、経済的な安定は大きなストレス要因を取り除き、趣味や人との交流といった人生を豊かにする経験を可能にする基盤となるのです

3. 安心感を与えられる:社会的信頼と経済的基盤

貯金があることで、他者に安心感を与えることができます。これは恋愛や仕事など、あらゆる人間関係において大きなメリットです。

経済的基盤が信頼につながる

他者からの信頼は、社会生活を円滑に進める上で非常に重要です。近年の社会心理学の研究では、人の経済状況が、その人の信頼性や能力の知覚に影響を与える可能性が示唆されています。
例えば、ステレオタイプ内容モデル(SCM)という理論では、人々は他者を評価する際に「温かさ(協調性・意図)」と「能力(有能さ・実行力)」という2つの主要な次元で見るとされています 15。一般的に、社会的地位が高い(経済的成功と関連することが多い)人は「能力が高い」と認識される傾向があります 15。
また、ある研究では、住居の様子から推測される客観的な富(経済力)が、その人の信頼性の知覚と関連することが示されています 17。つまり、経済的に安定しているように見える人が、より協力的で自制心があり、信頼できると見なされる傾向があるというのです。これは、経済的基盤が安定していることが、ある種の「信頼できるシグナル」として機能しているのかもしれません。
仕事のパートナーを選ぶ際や、将来を共にすることを考える相手にとって、経済的な安定性は一つの安心材料となり得ます。これは、「経済的余裕がある人は、計画性があり、自己管理ができている」といった社会的な認知が背景にあるのかもしれません 19。

自己肯定感の向上

貯金があることで「自分は将来にきちんと備えている」「計画的に物事を進められる」という実感が生まれ、自己肯定感が高まります 3。この内面からくる自信や精神的な余裕は、自然と態度や振る舞いに現れ、他者とのコミュニケーションにも良い影響を与えるでしょう 20。経済的な安定がもたらす心の余裕は、より円満な人間関係を築く上で間接的に貢献すると考えられます。

科学的に証明された「貯金の心理的メリット」

上記以外にも、貯蓄行動を後押しする心理学的なアプローチや、貯金がもたらすさらなるメリットが研究されています

ノスタルジック貯蓄術

目標設定と意味付けによる貯蓄力の向上(「ノスタルジック貯蓄術」の背景)
アメリカのクレイトン大学の研究で「貯金に意味付けをすることで貯蓄力が最大137%向上する」と紹介されていますが、これは行動経済学における「目標設定」や「心理的会計」の重要性を示唆しています。

漠然と貯金するのではなく、「将来の安心のため」「家族との旅行のため」「新しいスキルを学ぶため」といった具体的な目標や感情的な価値と結びつけることで、貯蓄行動が強化されるのです 21。目標を視覚化したり(ゴールビジュアライゼーション)、お金を目的別に分類したりする「バケツ戦略」も、感情的な満足感を高め、貯蓄を継続しやすくする効果があると考えられています

メタ認知による衝動買い抑制

脳科学的には、メタ認知(自分自身の思考や行動を客観的に認知する能力)を高めることで、衝動的な支出を抑え、計画的な貯蓄に結びつけやすくなります 23。自分がどのような状況で無駄遣いをしやすいのか、どのような感情が引き金になるのかを客観的に把握することで、事前に対策を講じたり、衝動をコントロールしたりすることが可能になります。これは、金融における自己制御能力を高める上で非常に重要です。

まとめ:貯金は「未来の自分」への最高の投資

貯金があることのメリットは、単なる数字の増加ではありません。

  • 挑戦できる(行動力が増す)

  • 精神が安定する(ストレス・不安の軽減)

  • 安心感を与えられる(社会的信頼・自己肯定感の向上)

これらのメリットは、脳科学や心理学、行動経済学の研究によっても裏付けられています。

若いうちから貯金を始めることは、将来の不測の事態に備えるだけでなく、人生の選択肢を格段に広げ、心の余裕を手に入れるための、いわば「未来の自分への最高の投資」です。

「お金は使ってこそ価値がある」という意見も一理ありますが、それはあくまで経済的な基盤があってこそ活きる言葉だと僕は考えます。まずは自分自身の安心と、より豊かな未来の選択肢のために、貯金という確固たる土台を築いてみてはいかがでしょうか。この記事が、皆さんの貯蓄への第一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。

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