AI時代の資産形成術


ファイザー

PFE 投資分析 2026

Report Summary

Pfizer Inc. (PFE)

発行日: 2026年2月15日 | 時価総額: 約1,568億ドル

HOLD (中立)
Daiwa Capital Marketsによる格下げ反映

ファイザーはCOVID-19特需後の調整局面を経て、現在は非COVID事業の成長圧倒的な高配当を武器に回復基調にあります。 現在の株価は割安圏ですが、本格的な上昇(キャピタルゲイン)には2026年の臨床試験(肥満症・オンコロジー)の成功が鍵となります。

現在株価

$27.58

配当利回り

6.24%

予想PER

20.28

2026売上予想

$59.5-62.5B

  • 肥満症薬 (Metsera): 臨床試験成功なら株価$40超えのポテンシャル。
  • オンコロジー (Seagen): 統合効果による長期収益の安定化。
  • 配当の下支え: 6%超の利回りが株価のフロアとして機能。

配当金シミュレーション

ファイザーの最大の魅力である「配当」を、日本の投資環境に合わせて試算します。

🧮 投資額を入力

想定為替レート: 1ドル = 150円 株価: $27.58

配当実績データ

  • 連続配当期間: 89年 (1937年〜)
  • 連続増配傾向: 約15-16年
  • 年間配当額: $1.72 / 株
  • 支払月: 3, 6, 9, 12月
N

NISA口座 (税引後)

米国税10%のみ控除 / 実質利回り 約5.62%

¥56,200

年間受取額目安

特定口座 (税引後)

米国税10% + 国内税20.315% / 実質利回り 約4.48%

¥44,800

年間受取額目安 (外国税額控除前)

配当利回り比較

※市場平均はS&P500の概算値

新薬パイプラインと成長戦略

COVID特需後のファイザーの成長エンジンは、戦略的買収(M&A)によって獲得した「肥満症薬」「がん治療薬」です。 2026年はこれらが臨床試験で結果を出し始める重要な年となります。

💊

肥満症治療薬 (Metsera)

最大のカタリスト
  • 🎯 戦略: 米新興企業Metseraを最大100億ドルで買収合意。Novo Nordiskとの買収合戦に勝利。
  • 📈 市場規模: 2030年までに950億ドル(GS予測)。米国成人の12.4%が使用中。
  • 🗓 2026年の注目: 10のピボタル試験(検証的試験)を開始予定。
  • 🏛 追い風: トランプ政権による薬価合意で低所得者層へ市場拡大の可能性。
🧪

オンコロジー (Seagen)

長期収益の柱
  • 🤝 統合: バイオテクノロジー企業Seagenの買収完了によるポートフォリオ強化。
  • 🔬 技術: 抗体薬物複合体(ADC)技術を活用したがん治療薬。
  • 💰 影響: COVID後の収益の安定化と利益率向上に貢献。
  • 📉 リスク: 買収関連の減損(44億ドル)が一時的に利益を圧迫。

2026年の臨床開発リスク (Daiwaの懸念点)

アナリストは長期的な成長を期待しつつも、2026年の開発プロセスに慎重です。以下の点がクリアになれば、株価上昇のトリガーとなります。

試験デザインの妥当性 投与頻度の最適化 忍容性データ

財務ハイライト: COVIDから非COVIDへ

2025年の決算では、COVID関連製品の売上減少を、新規・買収製品(非COVID)の成長が補う構造が鮮明になりました。

売上成長率の対比 (2025年)

2025年 通期実績

$62.6 Billion

売上高 (前年比 -2%)

非COVID売上: +6% 成長

2026年 ガイダンス

$59.5 – 62.5 Billion

売上高予想 (横ばい〜微減)

特許切れの影響(約15億ドル)を織り込み済み
主要製品 カテゴリ 売上高 (概算) 状況
Eliquis 心血管 $7.4B 堅調
Prevnar ワクチン $6.4B 安定
Vyndaqel 希少疾患 $5.5B 成長中

競合他社との比較分析

ファイザーは競合他社と比較して「成長率」では劣るものの、「配当利回り」と「割安感」で突出しています。

Pfizer (PFE)

  • 売上: $62.6B
  • 株価推移(1年): -2%
  • 配当: 6.24% (最高)

J&J (JNJ)

  • 売上: $89.3B
  • 株価推移(1年): +5%
  • ROE: 24% (高効率)

Merck (MRK)

  • 売上: $64.1B
  • 株価推移(1年): +10%
  • PER: 34倍 (割高)

投資実行前の最終チェックリスト

本レポートに基づく、投資判断を行う前に確認すべき重要項目です。